十人十色のお葬式 こころの風 十人十色の社員ブログ

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この時季感じる事

暑さもひと段落して、空が高く感じ始めると思い出す。
風が稲の枯草の匂いを運び、イナゴが稲の切り株を跳び、アキアカネが空を覆うように飛び交う風景。
幼い頃から目にしていた風景も、今では遠い記憶の中にあるようだ。
生まれた家は、精米業を生業としていた。収穫したお米を玄米にして出荷したり、玄米を精米して白米にする。忙しいのは、一年でこの時季だけと言ってもよい。
両親が健在だった頃は、1週間から10日位休みを取って家の手伝いをした。朝は夜が明けきる前から夜の10時位まで。手伝っている期間だけで、体重が5キロ以上落ちるのは当たり前だった。パレットと呼ばれるフォークリフトで運ぶための荷台に玄米30㎏の袋を5袋ずつ重ねていきます。8段くらいまで重ねるので、崩れないようにするにもコツがいります。重ねるだけでなく、袋も縛ったり粃(シイナ)と呼ばれる未成熟の米を計量したりと気を抜くことがありません。袋を縛るので、手袋をしていても豆が出来て潰れます。握力も落ちて筋肉痛です。
忙しくてもちょっとした休憩や昼食の時、荷台の上などで大の字になって空を見上げると不思議と心が安らんだ。
この前、兄から新米が届き、艶やかに輝き甘い香りを噛み締めました。

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永山

 

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