今年の終戦記念日
以前、100歳でお亡くなりになられたお母さまを送るお手伝いをさせていただいた息子さんが、先日お亡くなりになられました。
この仕事をし続けていると仕方のないことかもしれませんが、やはり心の中にぽっかりと穴が開き悲しみと喪失感が襲います。
自分がお式を執り行えるようになったばかりの頃だったから余計にそう思うのかもしれません。
お打ち合わせをしている最中も、お母さまの生い立ちや母子家庭で料亭での住み込みをしながら自分を育ててくれた苦労話や入院中の生活など遠いまなざしで懐かしむように語られたことが鮮明に思い浮かびます。
お母さまがお亡くなりになられたのが、1月15日。お父さまは、太平洋戦争に出兵されて戦地でお亡くなりになられたと聞いています。
その時、お母さまの手元に届いたのはお骨もなくたった1枚の通知だけだったそうです。
そして、息子さんがお亡くなりになられたのが、お母さまの月命日で終戦記念日の8月15日だったそうです。
これからは、3人で仲良くあの世で歓談されることでしょう。お祈りを込めて合掌。
